2014/07/06

『「アラブの春」の正体』を今更になって読む


元日本赤軍の最高指導者、重信房子とドイツ赤軍の女性リーダー、ウルリケ・マインホフの壮絶な生きざまを、彼女たちの娘の目を通して探るドキュメンタリー映画『革命の子どもたち』が7月5日に公開される…

ということなのだが、台風も地震も素通りする、影の薄いうどん県では上映されないのである。残念。

重信メイさん、お母さんもキレイで聡明な方でしたが、容姿の良さは、時に武器になり、時に邪魔になることもあるだろう。多分、「キレイだ、美人だ」は、当人「それもう聞き飽きたわ!」と思っておられそうな気がしなくもない、と勝手に感じたのは私だけだろう。

さて。

重信メイ著『「アラブの春」の正体 欧米とメディアに踊らされた民主化革命』を、今更になって読んだ。
この本は、「〜の正体」というタイトルの書籍が、やたら出まくった頃に紛れて出版されたので、いちびった便乗商法かという印象を持たないではなかったが、紐解けばひじょうにためになる、有益な情報であった。常々トンガったところにいなくてなならない人たちと違い、私のような者は、ちょっと周回遅らせて、今時分読むぐらいで、丁度いいかもしれない。
メディアの報道は真実を語るものではなく、真実は、あくまで自分自身で嗅ぎ取っていくものであるということや、アラブ諸国の個々の国々のディティールが、簡潔に伝わってくる。

ジャスミン革命で、チュニジアの人々が求めたのは、公平な選挙、公平な社会、公平なシステムだったとか。日本人は、どの程度公平さを求めるだろうか。正直、公平さを望むような良識のある日本人こそ、少数派かもしれん。
そして、公平な富の再分配をしようという勢力の台頭が、どこかにあるだろうか。
そもそも、「貧しさ」「貧困」に利用価値があるからこそ、公正だの公平だのが望まれないのではないか。
今後、万一、「貧しさ」「貧困」の利用価値が抜き去られたとしたら…。

などと、考えさせられた。ここまでのこの文脈の先を、今後私なりに妄想(あるいは創造)できたらいいが、邪悪な顛末になりそうで、嫌な予感しかしないから、困ったことである。



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