2014/04/22

床下のおじさんの活躍

移転先でインターネットが使えるようになるのは、GW明けになる。

水曜日に荷物を運び出し、木曜日に家を引き渡す。
この家には床下におじさんが棲んでいる()が、次の家にもついてくるのだろうか。
床下のおじさんは、何か仕事をしているらしいが、何の仕事かわからない。

出ていくにあたって、この度は不動産屋とモメた。
名を馳せた大手の割に、仲介業として、仕事になっていないのに、仲介料を取るのである。仲を取り持つどころか、あれだけ台無しにする会社も知らん。

しかし、住ませてもらったお家には、罪は無いのである。お家は感謝して、キレイにしてあげなければならない。(
思い起こせば、そもそも入居時、前の持ち主がトイレを掃除しないまま家を売りに出し、大家も汚れたトイレは触りたくないと、あのトイレを掃除することを条件に、賃料を下げて、何人も見にきて、借り手がつかなかった物件であった。そのかわいそうなトイレをピカピカに磨き上げたのは、この私なのである。 
入居時、庭の大きなビワの木が隣の家に侵入して、電線に引っ掛かり、苦情がきて、何度しつこく不動産屋を仲介してオーナーに連絡を取っても、適当な生返事で長らく放置され、結局は業者に頼むでもなく、何ヶ月かごとにダンナが剪定することになった。

不動産屋の担当者がいつの間にか替わり、連絡も全く途絶え、そのくせこの度はじめて電話のやりとりで、連中は、ダンナの心を深く傷つけるような発言をしたようだ。
こいつらはコミュ力も無いくせに、一体、何の仲介をしたいのか、まったく意味不明の、詐欺かと。

きちんとふつうに連絡を取り合っていれば、波風立たずに気持ちよく退去できるはずなのだが、大手の傘下の殿様商売で、学んだり反省したりする必要もなく、法律が理解できてマニュアルさえ読めれば、コミュニケーション能力などは必要無いのだろう。
と、私のような者にまで、そんな風に思われても、大丈夫な会社らしいから、

「目先の銭掴んで、手前の面汚しておけ」

と。連中には一切、人情を一切持ち出すまい。

ただ、お家には罪が無いので、こちらの非の打ちどころの無いように、お家に感謝を込めて、「来たときよりも美しく」しておきましょう。

としたところ、たまたま夜回りでお世話になった方に、私が喫茶店でご馳走になっている間に、このこじれた不動産屋の件は、丸くおさまっていた。
口先だけの不動産屋がようやく大家と連絡を取り、誠意を見せたとか。
不動産屋も、手前の面は大事だったのだろう。しかしそれなら、こじらせる前に最初から、ちゃんとすべきことをやっておけ、と。

次回、移転先でお世話になる不動産屋は、オスカー・シンドラーのような、ひとり社長である。
見知らぬ土地で、家を探して途方に暮れていたダンナに、救いの手を差し伸べてくれた、コミュ力の高い、やり手の男だそうだ。


ところで、この度不動産屋の件は、きっと、床下のおじさんが、走り回って、ことの収拾をつけてくれたに違いない、ということになった。
私たちが困っているのを見かねて、床下のおじさんは、大手不動産屋を、後ろからシバいてくれたのだろう。そうでもなければ、とてもじゃないが、見通しはかなり気の悪いままだったろう。

ありがとう、床下のおじさん。


役場に転出届を出しに行ったついで、お世話になったNPOに菓子折りを持って、あいさつに行ったところ、NPOの職員から、投資でスッカラカンになったオッちゃんから手紙を預かっている、と手渡された、その手紙の中に、3000円の図書券が入っていた。

手紙の主は、元々学校の先生だったとかで、結構な達筆のお手紙なのだが、ラブレターだったら怖いので、ダンナに読んでもらった。ダンナは途中まで読んで、「この先は、オレ読めない」と言うので、仕方なく中を確かめたら、単にお礼の手紙ではあるが、若干、昭和のエロスが臭いがした。

しかしこの図書券で、移転先でインターネットが使えるまでの間、読みたかった『ブラック・メタルの血塗られた歴史』が読めるので、お気持ちをありがたく頂戴した。

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