2014/01/26

脳内が古代バクトリアな私



シルクロードの古代都市――アムダリヤ遺跡の旅』を読んだ。
私は、紀元前、アレクサンドロスの東方遠征後の遥か昔、すでにタジキスタン国境付近のアフガニスタンにまでギリシャ人が来て、劇場を作ってギリシャ悲劇を上演していた、ということをこの本で知って、猛烈に感動している。

で、その劇場は王国滅亡後に、ゾロアスター教の人骨置き場になった。

なぜかこのところ、東方と西方の合流点の古代文明の話に惹かれているのは、最近になって、ブラックメタルを聴きはじめた()せいで、そういう情報を呼び寄せているのかもしれない。…「こいつ何を言っているんだ」と思われるかもしれない。

ブラックメタルを聴く時、最初、どこから手をつければいいかわからなかったが、ブラックメタルの題材として好まれそうな単語をくっつけて検索すると、大概何かある。シェイクスピアの『テンペスト』の「キャリバン」然り、聖典の「十戒」然り。
そして大体、ゾロアスター教のなにがしかとあわせて「ブラックメタル」と検索すると、そこにインスパイアされたミュージシャンなり楽曲なりがある。

バクトリアの現地住民の大部分はゾロアスター教を信じていたし、仏教やマニ教、キリスト教に改宗した現地住民、その世俗の人たちの宗教的意識や宗教的実践の一部において、伝統的なゾロアスター教的観念と儀礼が重く残っていたことは充分に考えられる。(リトヴィンスキー)

そんなわけで、中央アジアの古代バクトリアで起こった事象は、宗教ソムリエ()をも自称する私の脳内の状況に近いように思う。

バクトリアのオクス神殿から出土した「バクトリアのアフロディテ」の女神像は、ギリシャのニケ神と現地の女神を合わせた姿と解釈されており、他にも、ここの文化には ”異なった宗教の神話的形象” が見られる、という特徴があるとか。
異なった宗教の神話的形象が奉献物の中で結びついたことは、祭式的な効果を増加させただけでなく、バクトリアとギリシアの文化的融合を進めた。…云々。

ところで。
昨年の暮れの夜回りの時に、私は牧師の先生に、怪しげな古神道の謎について訊いてみた。

私「神道の八幡神が唯一神のヤハウェ(ヤハタ=ヤハウェ)だって説があるんですけど…」
牧師「あれね、神道系の方がそういうこじつけをされたのが流布されただけなんです。…」

牧師「そもそも、ヤハウェの「ハ」は「h」で、古い日本語には「h」を発音する言葉は無かったんです。それで、「やはた(八幡)」の「は」はもともと「p」で発音したんですね。だから、別物ですよ。」
私「なるほど、神道のお筆先の話だったんですね」…

バクトリアではないが、日本の「八幡神≒ヤハウェ」の話も、いわゆる文化的融合の一形態だろう。
ただ、多神教の氏神さん同士が仲良く融合している分には、一神教側でも許容範囲なのかもしれないが、一神教の唯一神と多神教の神さんのひとつが同じものとされると、一神教側でもさすがに「それは違うんじゃないか」と言いだすのも、無理のない話と思われた。

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