2013/03/24

「お彼岸ですねー」

ダンナがほうれん草の白和えを作った時に、「ほうれん草のへたは取らないと」と私が言うと、「お前はお嬢さま育ちだから」と返された。

かつて、ダンナを連れて私の実家に行った時、田中角栄の日本列島改造計画の由縁で造成されたニュータウンの二階建ての一軒家に、ダンナは「デカい!」とのたまった。「そんなバカな」と思ったが、確かに、ダンナの島の実家の平屋ほどこぢんまりとはしていない。

私はプチブル嬢だから。でも、リア充度が高いのは、学業優秀で青田買いされたダンナの方で、ダンナは、同級生の名前を全部言えるほど、学校生活が充実していたようだが、私は同級生の名前など、覚えていない。

ところで、不思議な夢を見た。

寝入った私に、姉が後ろからしがみついてきて、「生きてるの、死んでるの?」と言ってくる。
生き霊染みた生々しさに、私は「これは夢だな」、と思って、思い切って振り向きざまに、

「死ぬまで生きるの!」

と、返答した。すると場所は、私の実家だ。母やきょうだいが皆揃っていて、見ると、新しい仏壇をしつらえたらしかった。
線香立てには大仏さんが沈んでいて、大仏さんは灰の中に沈み過ぎると、自分で起き上がって顔の灰を左手で払い落とす、誰が考えた仕掛けなのか、大仏さんオモロい、とウケていると、父の声がする。
見ると、生前と変わらぬ父が、「お陰さんで、好きなようにさせてもろてます」と言う。あっちへ行ってから、誰に咎められることもなく、好きな酒が呑めるとのこと。
なんでも、私がダンナと仲良く暮しているので、安心して成仏できたそうな。「父親が感謝している」旨をダンナにも伝えておくことで、了解した。…

そうだ、忘れていた。お彼岸だった。
人に会ったら挨拶代わりに「お彼岸ですねー」などと言いつつ、完全に型どおりの時候の挨拶で、その意味を失っていた。

実家とはもう連絡を取っていない()が、父親経由の夢枕で、他の親族にも私の無事が伝えられるだろう。

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