2013/02/06

雪ではなかった

関東地方は雪の予報が出ていたので、原付免許の更新をしてきた。悪天候ならば運転免許センターを訪れる人も少ないだろうから、手続きも早く済むだろうと。

免許を取った日のことを、ついこの間のことのようによく覚えているが、あれから、はや六年になるとは。(

今回の更新で、優良運転者(ゴールド)になるので、次の更新は五年先である。
しかし、この度の30分の講習の中で、人命に関わる運転事故を起こすのは、慢心した、これまで事故を起こしたことの無い人の割合が過半数を超えると聞き、いよいよ決して、凶器にもなるような人間の能力を超えた道具を、私は動かすまい、と心に刻んだ。

浮き沈みたゆとう人のさだめ、慢心が命取りになるのは、あらゆる場面でのことだろう。
ともかく。

新しい免許証を貰い、裏面の「臓器提供に関する意思表示」の欄の「3」に、思い切り○を書き込んだ後で、久々に献血に行く()ことにした。少々血を抜くのは、デトックス効果もあろうということで、「血はいいけれど、臓器は他人にやらない」という、私はそういうスタンスである。
軽い空腹を紛らし、時間を潰すのに、献血ルームを利用することは、古くから伝わる貧しい暮らしの知恵である。そこでは食い散らかし、飲み放題で、血液検査をしてもらった上に、帰りには手土産まで持たせてくれるのだから。

そうしてEQの高いナースに血を抜かれている間、久しぶりにテレビを観て、大泉洋と谷原章介というのは、聴衆をドラマに引き込むのが上手い、本当にいい役者だなぁ…、などと初めてテレビに接する未開の土地の人のような純粋さで感動していたのだった。
「地デジ以前のテレビしか知らないんで、今のテレビの操作の仕方とか、わからないんですよね」と、チャンネルの回し方がわからなかったので、EQの高いナースに言うと、「いや、ここのリモコンがおかしいだけですから、大丈夫ですよ」。
血を抜き終わって血圧を測ると、平時と変わりなく血圧が低く()、何てことはないだろうと私は思っていたが、過剰に心配したEQの高いナースが、「もう少し、そのままお休みください」と、熱いココアと冷たいココアをそれぞれ持ってきてくれた。熱いのも冷たいのも美味くないだろうから、ヌルくしてお飲みください、というわけである。いや、本当にそのとおり。

しばらく献血はご無沙汰だったが、この度は赤十字のホテル並みの接遇に、時の放浪者のように、移ろう時代の流れを感じていた。

迫りくる時代の津波てんでんこ。

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