2013/01/02

家にテレビが無いのでラジオで紅白を鑑賞して

大晦日はラジオで紅白を聴いてみた。
美輪明宏が歌うというので、これは聴かねばと、一応聴きはしたが、ビジュアルも含めて鑑賞しないと、『ヨイトマケの唄』の凄さというのは、なかなかわからない。
ところが、家にテレビが無い弱味は、こういうところで出てくるのである。

誰かがYoutubeにupしてくれるのを、待つよりないのであるが、動画がupされた先から消されていく悲しさよ。

戦後間もない頃、世の中にテレビジョンが登場した頃は、街頭テレビというのがあって、皆がそこに集まって楽しんだというではないか。了見の狭い小金持ちが巾をきかせる、ケチ臭い世の中になった今、NHKの紅白すら分かち合い、共有しあう「絆」の無い、この状況は一体何なんだろう。
生活保護以下の金額で生業している私には、「この国は豊かになった」とか、仰る意味が分かりかねる。
しかも、生活保護ならNHKテレビは受信料を払わずにタダで観ることができるのに、元旦から働かねばならない私は、テレビを持つことも観ることもできない、にも関わらず、観ることができなかった人たちのために、共に分かち合おうという人々の善意でネットにupされた、紅白で歌う美輪さまの動画は、次から次へと削除されていくのである。

おかしかないか?ヘンだと思わないのか、NHKよ。

と、NHKに抗議をする用意は万全に整えていたわけだが、幸い、消される前に誰かがupしてくれたものを、なんとか鑑賞することができた。
TwitterのTL上に、「美輪さまはいつもヨイトマケを歌うときは、三宅一生の服を着ている。…云々」というのが流れていたので、どんなもんか、ド派手な格好なのかと、ラジオで聴きながら、自分の前頭葉にあれこれと、イッセイ・ミヤケを纏った美輪さまの姿を思い描くのであるが、それが実際と、どれほど落差があるのか、と。
この目で確認して、私の前頭葉にあった画とは随分ちがう、「白組・美輪明宏」という装いの、一切のムダを排した美輪さまが歌う姿があり、目頭が熱くなった。

あれだけ動いたうえで、あの歌声。歌いながらアクションを交えるあの様まで含めなければ、歌のクオリティーの凄さはわからない。

ちなみに、うちのダンナは『ヨイトマケ』を聴くと、「実際、オレが育ったのもあんなカンジだったよ」と言う。(
学校の帰り道、土方に混じって歩道にブロックを積む母親の姿を見て、子どもの頃は恥ずかしいと思ったけれど、今でこそあの母親の姿を見て育ったことが誇りなんだ、と。

0 件のコメント:

コメントを投稿